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今度こそバイクの電気系統を直してやる、と言う話。 [バイク]

愛車ZZ-R400ちゃんの電圧計が久しぶりにおかしな反応を示しました。
エンジン回転を上げても電圧が上がらない。
嗚呼、いつものあれですか。
帰宅してレギュレータを確認すると、コネクタが黒焦げに。
さらにオルタネーターも確認すると、こちらのコネクタも黒焦げに。
DSC_2475.JPG
老朽化により配線も劣化しているし、以前焦げたところを切って継ぎ足したりしているし、
ここは交換しか無いかと。


焼けたコネクタと、メインハーネスのビニールテープをめくって、オルタネーターから
レギュレータ/レクチファイヤに繋がる黄色い線3本を新品(エーモンの2sq)に交換しました。
ついでに、他のレギュレータ配線も、メインハーネスの分岐部分から交換。
幸い、レギュレータ側に焦げがないので、多分大丈夫
(確認したけどショート、断線は無さそう。マニュアルで使用しているテスターがアナログで、
手持ちのテスターと動きが違うので、断言はできず・・・)。

で、再度充電系統をチェックします。
・オルタネーターの断線無し
・オルタネーター出力電圧45V以上でOK(良かった・・・生きてる・・・)
・バッテリー端子間電圧14〜15V・・・15.2Vで高めNG

 バッテリー端子間電圧が高いのは以前から気付いていて、昨年交換したバッテリーは
ちょっと膨らんでいました。原因も何となく分かっていて、バッテリーからイグニッション

スイッチに行った電圧がレギュレータに戻ってくると下がっています(略図を書いてみました)。



ZZR400充電系等略図.png



キーシリンダー側の抵抗を測定してもほぼゼロ。一応、キーシリンダー側のコネクタ端子を

全交換してみましたが、変化なし。

これを解消するにはキーシリンダーを交換するか、分解するしか無いのですが、
カワサキさんは防盗対応で、キー周りに締め付けると折れるボルトを使用しているようで、ボルトを外すには
破壊するしかありません。という訳でずっと後回しにしてきましたが、この度、決行してみました。

ボール盤なんて持ってないので、電動ドリルに1.5mmのドリルを取り付け、なるべく真っ直ぐ

グリグリ掘っていきます。ネジ径が大体M4だと思ったので、だんだん太いドリルで掘ったら

頭が取れるかな、と思ったけど取れず。100円の棒ヤスリ突っ込んだら折れる。
最後はマイナスドライバーを開けた穴の中心にカチこんでみたら溝ができたので、

何とか回転して取り出せました。


DSC_2481.JPG


開けたら接点を耐水ペーパーで磨いてみました。
一応、防錆のため、薄くシリコングリスを塗布(これは議論の余地ありですが)。

DSC_2483.JPG


その他メカ部にもシリコングリスを塗布(普通のグリスだと暑い時垂れてきそうなので)。


DSC_2484.JPG

2個中1個の穴はメガネになっちゃったけど、ネジは締まるので使えそう。

あと、前オーナー時に盗まれそうになったのか、断線していた部分が有ったので、ぶった切って再度半田付け。
だいぶ短くなっちゃいましたが、元々少し長さに余裕が有ったので、大丈夫そうです。
DSC_2482.JPG


ホームセンターでM4のビスを買って締め込みました。錆びると嫌なのでステンレス。
DSC_2485.JPG



復元して、エンジン再始動の結果、バッテリー端子間電圧 14.8Vとなり、規定内に。良かった・・・。


DSC_2487.JPG

キーの回転もスムーズになりました(キーが摩耗してるのでちとコツが要りますが)。



さてここで、今回配線が焦げた理由を色々考えるのですが、良く分からないんですよね。
電子工作は好きだけど電気の理屈には疎いもので・・・(汗。

関係ありそうな事を幾つか挙げると、


1.コネクタのカシメ不良

 配線が焦げると、そこを切って新しい端子をカシメるのですが、カシメる部分の銅線の表面が

汚れていると接触不良になりそう。前回適当だった気もするので、今回は汚れを拭き取ったり、

ヤスリで削ったりしてからカシメてみました。


2.配線の劣化による発熱
 銅線自体が劣化して、抵抗が増しているようです。同じ線上でも、車両前方で測る電圧と、後方で測る

電圧が結構違います。オルタネーターの電流は結構大きいと思うので、それが発熱要因になっている可能性も。

今回交換したのは車両側だけで、オルタネーター本体側は焦げた部分を少し短く切っただけなので、本当は

そっち側も交換するのが理想。(オルタネーターは油に浸かっている)
 
3.オルタネーターコネクタの固定位置
 配線を作り直したので、サービスマニュアルをよくよく見直すと、コネクタの固定位置はフレーム内の左側に下向きに、とあります(固定する場所はないのでぶら下げておく感じ)。配線の長さがだいぶ余るし、クランクケース上部に丁度いいクランプが有るので、そこに固定していたのですが、走行中は80度以上になるので、ココはマズかったかな、と言う感じです。冷える要素ないですからね。ただ、位置を移動したところで、熱いものは熱い。あまり関係ないかも。
(しかしZZ-R400はフレーム内に色々ぶら下がってて美しくない・・・(;´д`)トホホ…)


4.オルタネーター負荷増大
 充電電圧が高くなっているので、オルタネーター負荷が増大、レクチファイヤが交流→直流変換する電力が増え、発熱も増大。結果、コネクタや配線が熱せられて焼損。
これが本命なのかな、と思いますが、どうでしょう。

 その後の給油で、ぬあんと燃費が向上!!(19km/l→20km/l)バイク復活2年位ずっと19km/l以上行けなかったので、これはオルタネーター負荷が減ったんだな、と思います。

たまにコネクタチェックしてますが、今の所問題なし。
旧車で電圧がおかしくなっている方、イグニッションスイッチの点検もオススメです。






 

 


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